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5月 8日
“なにわのエジソン”と呼ばれ、地球規模で防災の新たな形をご提案されている、フジワラ産業株式会社の代表取締役社長・藤原充弘さん。
社長のキャリアはどこから始まっているのでしょうか。
「私は岡山県備前市の生まれでしてね。
昭和38年ごろ、株か特許かどっちで仕事をしようかと思っていました。
昭和39年、当時21,2歳で大阪へ来ました。
アルバイトをしながら市場をみて発明をしていましたね。
特許の道を歩み出すことになったわけです」
株と特許を天秤にかけて、自ら生み出す特許の道を進む藤原社長。
最初はどんな感じだったのでしょうか。「ハイテクはできないんですよ。だからローテク。
田舎の農機具を見ながら、新聞をみながら“何かできないかなぁ”って(笑)
若い頃のアイデアは上手くいってなかったですね。
世の中とズレすぎていました」
そうこうしながら、大学卒業後、ロボットなどを作る会社に10年勤務。
そこから独立へ。
「最初はひとりで事務所を借りて、特許をひとつひとつ申請していましたね。
アイデアを使ってもらおうと相談すると、大阪の人は“やってみなはれ”って言ってくれる。
そこで色んなチャレンジをさせてもらいました」
そんな藤原社長の仕事に対する信念の根本はどんなものなのでしょうか?
「江戸時代初期の陽明学者で熊沢蕃山という人がいましてね。
その人が作った学校が地元にあったわけです。
そこで知ったのが『知行合一』という言葉。
“行動と意識は一体のものである”ということなんです。
『知る』ということと『行う』ということが同じ。
でも私はこう思う訳です…。
『行知合一』。
知っていることを行動を起こしながらやるという意味です」
社長の行動力が生んだ言葉『行知合一』。
まさにそれを体現されています。
「富士山の噴火、南海トラフ地震…起こる可能性がある。
それはすでに分かっている、すでに知っていることなんです。
これに対して今、どう動くかということなんですよ」
力強い言葉で語る藤原社長。
その想いを胸に、改めて若い頃も振り返ります。
「良い技術があっても、世の中は実績がないと使ってくれない。
悔しかったですね。
それをバネに、誰もマネできないこをやろうと思ってここまできています。
人間の頭は使えば使うほどいいんですよ。
きっと何か生み出せる」
人を守るのはやっぱり人。
その人が住む地球を守るのも、やっぱり人。
なにわのエジソンは考え、想い続けることの大切さも教えてくださいました。
悔しさをバネに。
あと継続して考えること。
「こんちくしょう!」と発奮してすることも大切ですよね。
なにわのエジソンから、これからも「誰もやっていないこと」が誕生しますよ!