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11月22日
上海万博にもロボットを出品したマッスル株式会社 代表取締役 玉井博文さん。
そのモノ作りルーツはどこにあるのでしょうか。
「子どものころからモノづくりが大好きでしたね。
山にいって木を切っていろんなものを作っていた。
小学校になると飛行機を作ったりね。
小4で図書館で航空工学の本を読んで工夫をしたり」
年を重ねるごとに廃品でラジオを作ったり、無線機を作ったり。
好きなことに没頭した少年時代だったそうです。
その後もモノ作り精神は続き、就職し大手のロボット部品なども製作。
26年前に独立して現在のマッスル株式会社を立ち上げました。
「自分の好きなことがしたいんですよね。
でも独立後、半年で銀行通帳が空っぽになったりして大変でしたけど(笑)
でも好きなことだから我慢できるし、頑張れる。
イヤなことは…僕は無理ですね。できませんわ(笑)」
好きなことを貫くためにアメリカでも仕事。
食品や医薬品、医療機器を監査する政府機関・FDAの認可を得るために、奮闘されたそうです。
「人工呼吸器の神様のような人が日本のメーカーと組みたいとオファーがありましてね。友達と二人ですぐに渡米しました。
でも僕は英語ができない。実はその友達もできない(笑)
お互い相手が話せると思っていたんです(笑)
でも気持ちは伝えようと思って“Good”と“Cheep”しか使ってないです。
図解をして、Programの言語をいいました。
いま考えると“Cheep”は“安っぽい”という意味。
そんな言葉で交渉するやつはいませんよね(笑)」
しかし、想いは言葉を越える。その商品はロングセラーに。
やればできるという自信につながったそうです。
「日本は会社や会社の規模を見ている。
アメリカは商品を見てくれる。
これが大きかったと思います。
いつも新しいことをやってるから実績なんてないですから」
柔軟な発想と行動力。
玉井社長はどういう時にアイデアが浮かぶのでしょうか。
「普段からいい人に接しているからだと思います。
そのつながりにヒントがある」
自分の好きなことをやり続ける。
そして、挫けない。
それは少年時代から培ったモノ作りへの一途な思いと情熱があるからそこ。
「熱い思いがあると夢がかなうんです」
そう語る玉井社長の表情は少年のようでした。
モノ作りの柔軟な発想は子どものころに遊んでいた山や川からなんですね。
そこに好きなことをしたいという情熱が加わる。
そこから行動力が生まれる。
このパワーがあれば、もっと面白い商品が生まれてきそうですね。