株式会社フツパー
代表取締役 大西 洋さん
https://hutzper.com
ニュービジネス助成金/イノベーション研究開発助成金
今年もこの季節がやってきました!
ニュービジネス助成金/イノベーション研究開発助成金
池田泉州銀行 2014年度 ニュービジネス助成金/イノベーション研究開発助成金
募集期間:2024年8月1日(木)〜10月21日(月)
募集部門:5分野 ①ものづくり ②ヘルスケア ③ICT ④環境・エネルギー
⑤地域ソリューション
大賞:300万円(他、優秀賞・奨励賞、オープンイノベーション賞も)
過去応募総数3,900件、受賞総数500件、助成総額は7億円超!
この機会にぜひご応募ください!
詳しくは池田泉州銀行のホームページまで。
応募の締め切りは10月21日(月)まで!
今週のゲストは、株式会社フツパーの代表取締役 大西 洋さんです。
■製造業の課題を解決! フツパーの仕事とは?
まずは社名の『フツパー』の由来から伺いましょう。
「イスラエルの公用語ヘブライ語の言葉で、"大胆" "粘り強い" "熱心"といった意味が複合されています。
イスラエルはスタートアップ大国で、企業家精神を体現した言葉として大切にされています。私がイスラエルを訪れた際にこの言葉に出会い感銘を受けて社名にしました。
イスラエルへは留学ではなく、創業の2年前にエンジニアのメンバーと2人で行き、新しい技術を探しました。
実はその時はうまくいかず、大阪の中小企業に就職し直しました。
1年半後に広島大学工学部出身の3人で2020年4月にフツパーを創業しました」。
どんなお仕事をされているのでしょう。
「製造業向けのAIサービスを提供しています。
主にカメラを使った検品検査の自動化ですね。
工場ではコンベアに物が流れてくるものを全数検査します。
特に食品工場など規格のない不定形物では微妙な焦げ目や傷を見つけるのが困難でした。
それをAIで解決し金属や繊維、半導体など様々な分野に展開しています。
人1人分の仕事を代替するような形で導入させていただいています」。
ユニークな名前のシステムもありますね。
「外観検査の自動化サービスは『メキキバイト』というネーミングです。
バイト並みの値段でしっかりと品質管理をしてくれます。
『スキルパズル』は人の配置をスキルに基づいて最適化します。
AIが裏でしっかりと動いており、お客様は特に意識せずにそのままシステムとして導入していただくと使えます。
人事業務にも活用できて配置の最適化には、スキル、生産計画、負荷の大きい仕事のローテーション、人間関係なども考慮しています。
AIを使ったサービスは他にもあります。
エンタープライズ向けのカスタムAI開発も行っており、生成AIを使った社内情報検索システムや、需要予測システムなども開発しています」。
AIの技術がここまで進化しているんですね。
「これまでベテランの経験に頼っていた業務をデータ化して誰でもできるように精度を高めています。
『振動大臣』というサービスでは振動センサーを使って機械の異音や動きを検出し、生産設備の故障を予兆検知します。
不具合があると感知して止まってくれます。
ネーミングにクセがあるんですけど(笑)。
生産現場の様々な困り事をAIで解決できるようになりましたね」。
今年、トピックスが...。
「いくつかありますが、2024年末に経団連に入会しました。
関西の未上場の会社だとまだ3社目ぐらい。
そして、今年に入ってから技術顧問にカーネギーメロン大学の金出武雄先生をお迎えしたことです。
金出先生は顔認証技術や自動運転の先駆けとなった研究をされた方です。
他で顧問をされている企業さんは時価総額が桁違いのところもあるのですが、私と先生が関西出身という繋がりもあり技術顧問を引き受けていただきました」。
■大阪関西万博で見せる未来の町工場
「10年先というのがテーマ設定としてありました。
工場がどんな姿になっているかをデモディスプレイに映すような形で展示できればなと思っています。
いくつか盛り込みたい要素や表現したいものもあるんですけれど、メインはそのデジタルツインという今のリアル工場。
現場で仕事が日々ある中で、それとは別に仮想世界に丸々同じデジタルで表現した工場を用意して、そっちでシミュレーションしたものをリアルタイムで現場に落とし込んで...。
おそらく生成AIなど色んなAIが無数に現場で動くような状態になっていると思います。
我々だと検査っていうところが1つありますけれど、AIエージェントみたいなものがどんどん各現場に入っていくことプラス、工場間のデータの共有。
そのデータ共有が今あまりなされてないのですが、それをサプライチェーンを跨いで、ここの工場のデータをこっちの工場も使ったり...とか。
そういう動きを増やしていきたいという思いがありますね。
サプライチェーン間でデータが共有されているような絵姿を表現として盛り込みたいです。
準備は順調でしょうか?
「めっちゃ難しいですし、まだ苦労しています(笑)。
工場という現物を置いてなんてできないじゃないですか。
なるべく現場感が分かるような形で表現を頑張っています。
実際の現場の映像と我々の将来考えているものとが連動しているような形で投影予定です」。
どんな方に見ていただきたいですか?
「製造業に何かしら関与している方、興味のある方に届いて欲しいなっていうのは最終的にはありますけど、それが国内だけじゃなくて海外からいらっしゃった方にもご覧いただきたいと思っています。
今回に関してはあまりそこにだけ拘らずに広く認知として捉えていただいて。
万博後に"万博に出た技術です"と日本だけでなくて海外にもPRしていけたらなと思っています」。
■ものづくり ヒトとAIの付き合い方
「一般的なところと工場や現場だと、やっぱり微妙に違うと思います。
最近出ている生成AIなどの技術は機能拡張じゃないですけれど、その1人の人のできる幅がどんどん広がっていく技術かなと思います。
単に人の代わりになるとか代替するようなものではないのかなって思っているんです。
ただ我々のやろうとしている工場で見ると、そもそも人がいないっていう前提になってきます。
そうなると逆にちゃんと人の代わりになりきってもらわないと、お客様としても使う意味がないものです。
実用的なものが求められているので、そこは本当に検査や一部の工程まるまる自動化したりとか、少人数で人がいない場所でも回るものになったりとか、どんどん持続可能なものにしていくべきだと思うんです。
この両方をどちらも使って考えていく必要があるのかなと思っています」。
日本のものづくりが再び盛り返すことができるのでは?
「逆に盛り返せないとしたら、日本としても非常にヤバい。
GDPの2割が製造業で自動車などの最大の輸出産業が苦戦している。
それが無くなれば日本の経済は危ない。
ソフトウェアで負けているところは否めないです。
テレビの画面が4Kにとか機能が増えるだけでなく、自動運転やルンバのようなイノベーションで、今まで作っていたものが中国やアメリカの会社に変わってしまう。
そこが一番力を入れるべきポイントだと思っています。
日本の細かい物作り、町工場で作っているようなブランド好きな人は世界中にいると思いますね。
作る製品の値段を上げて展開すればポテンシャルが高い。
そこを発信しつつメインとなる産業はソフトウェアの活用を進めていく必要があると思います」。
開発の中で何か課題はありますか?
「セキュリティ的にも大丈夫なんですが、お客様の工場でクラウドへのデータ蓄積に抵抗がある。
それが理由でデータ収集が進まない、その先のAIも遅れてしまう。
そのハードルが下がっていくと色んな技術が使いやすくなりますね」
大阪・関西万博への意気込みを聞かせてください。
「人生で万博が大阪で開催されるなんてもうないかもしれないですよね。
このタイミングで出展できるのは貴重な機会です。
大阪で "大阪のものづくり"を発信して今の形を残しつつ将来の姿を示したい。
しっかりとPRできると嬉しいですね。
これをきっかけに海外に展開したいと思います」。
5月27日から6月2日に大阪ヘルスケアパビリオンのリボーンチャレンジ内での出展となります。
ニュービジネス助成金/イノベーション研究開発助成金
今年もこの季節がやってきました!
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池田泉州銀行 2014年度 ニュービジネス助成金/イノベーション研究開発助成金
募集期間:2024年8月1日(木)〜10月21日(月)
募集部門:5分野 ①ものづくり ②ヘルスケア ③ICT ④環境・エネルギー
⑤地域ソリューション
大賞:300万円(他、優秀賞・奨励賞、オープンイノベーション賞も)
過去応募総数3,900件、受賞総数500件、助成総額は7億円超!
この機会にぜひご応募ください!
詳しくは池田泉州銀行のホームページまで。
応募の締め切りは10月21日(月)まで!