ゲスト:会社員の中村翼さん
阪神・淡路大震災が起こった1995年1月17日、神戸に誕生した命がありました。会社員の中村翼さん(29歳)です。中村さんの両親は、兵庫区の集合住宅で激しい揺れに襲われました。父親がとっさに母親のお腹をかばうように覆いかぶさったそうです。母親は避難所の小学校で破水。大渋滞の中、父親の運転で中央区の病院へ向かいます。そして、停電で真っ暗な分娩室で、懐中電灯の明かりの中、翼さんが産声を上げました。
翼さんが両親からこの話を詳しく聞いたのは、大学生になってからです。幼い頃から「震災の日に生まれた奇跡の子」と注目され、違和感を抱いてきたといいます。それでも、大学で防災教育を学んで自分の経験を伝えたいと思うようになり、語り部グループに加入しました。
そんな翼さんの体験が、「ぼくのたんじょうび」という絵本になります。神戸市の絵画教室「アトリエ太陽の子」で学ぶ子どもたちが、翼さんの話を聞いて絵を描きました。もうすぐ30歳になる翼さんは子どもたちに何を伝えていくのでしょうか。震災30年を考えます。
絵本「ぼくのたんじょうび」販売店について
https://readyfor.jp/projects/146219/announcements/355419
「ひょうご安全の日のつどい」
https://19950117hyogo.jp/gathering/
阪神・淡路大震災30年プロジェクト「ラジオが となりに」
https://www.mbs1179.com/tonari/
(番組内容は予告なく変更する場合があります)