オンライン:専修大学 教授 佐藤慶一さん
先月の能登豪雨では、能登半島地震の被災者のための仮設住宅も浸水被害を受けました。輪島市内の仮設住宅の約6割は浸水想定区域に建てられています。能登半島は平らな空き地が少なく、安全な場所への仮設住宅の建設には限界があります。二階建てにして狭い用地に建設することもできますが、コストや安全性の問題からあまり進んでいません。住民にはあらかじめ仮設住宅が浸水想定区域にあることを伝え、早めの避難を促すなど、周知徹底や訓練が求められます。
仮設住宅の建設にはさまざまな課題があります。南海トラフ地震においては最悪の場合、全国で131万戸の仮設住宅が不足するという試算も発表されています。
建物の耐震化を進めて被害を減らすことや、被害の少なかった地域への集団避難など、今から対策を考えておかなければなりません。地震と豪雨の二重被災を防ぎ、仮設住宅の安全性を確保するにはどうすればよいのでしょうか。この問題に詳しい専修大学の佐藤慶一教授に聞きます。
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