“弦交換”。
ギター弾きなら避けて通れないこの高い山。自分で越えていくのも一考。教えてもらうのも一考。同じ超えるなら仲間は多い方がいい。この山をみんなで越えて行こうではないか!!
これを見れば弦交換なんて、チョチョイのチョイ!
弦交換もおしえタロー!!
【1】
まずは用具。
ニッパー(右)とストリングス・ワインダー。
ニッパーは弦を張ってから余分な部分を切るときなどに使います。ストリングス・ワインダーは、なくてもいいですがペグを回したり、ブリッジピンを外したりと大変、便利です。楽器店で共に安価で売っています。
【2】
まずペグを持ち、一旦すべての弦を緩めます。
これはそれぞれの弦の張力が違うので、同時に緩めることでギターネックにかかる負担を少なくするためです。
【3】
それぞれの弦を緩めたら弦をペグから外していきましょう。
1弦から6弦へ、もしくは6弦から1弦へ。順番に外していきましょう。
【4】
ペグから弦を外したら次はブリッジにあるブリッジピンを抜きましょう。
このブリッジピンはかなりの張力に耐えてブリッジに入っていた訳ですから、外すのに少し苦労するかもしれません。
ストリングス・ワインダーがあれば比較的簡単に外せることができます。外したブリッジピンは無くさないようにしましょう。
【5】
完全に弦が外せたらボディやネック、ヘッドなど普段手入れをしにくい箇所を拭いておきましょう。
特に指盤のフレットには手垢が溜まりやすいのでこの機会にキレイにしておきましょう。
【1】
弦の端についているボールエンドと呼ばれる部分をつまんで弦の折り返しの部分を支点に折り曲げます。弦を張るときに曲がるため、はじめから曲げておきます。さらに曲げておくことでブリッジの裏側に引っかかりやすくなります。
【2】
ブリッジのホールにボールエンドを入れていきます。ホールの場所と弦の種類を間違えないように注意しましょう。
【3】
ブリッジピンを差し込みます。ブリッジピンの溝に弦が沿うように差し込みます。グッと奥まで差し込みましょう。差し込んだら、ピンを押さえながら弦を少し引っ張り、少し慣らしましょう。
【4】
弦をヘッドまで持っていきます。その時に6弦を張るならば、5弦のペグまでで内側に曲げ、目印をつけます。6弦と5弦の間の長さが6弦ペグに巻きつく長さになるのです。
【5】
6弦ペグに入った6弦。少したるんだ状態です。先ほど曲げたところまでで止めておきます。この時、弦の先は内側、対面側のペグの方へ向いていることを確認して下さい。これから本格的に巻いていきます。
【1】
内側に向いている弦の方向とは逆、つまり時計と反対回りに弦を巻いていきます。
ナットの溝に弦をはめて、しっかり固定しながら巻いていきます。
【2】
手作り感満点。紙コップをペグ。紐を弦。上の写真はこの状態と考えてください。
【3】
弦の先を手前に持ってきて、ネックから来ている弦の下から通します。
【4】
さらにそれを上に持ってきて…
【5】
グッと引っ張ります。ネックから来ている弦をナットの溝にはしっかり弦がはめて引っ張ってください。ペグを中心に結び目を作る感じです。
【6】
ギターに戻って、それがこの状態です。ここで弦をある程度固定できます。これが出
来ると後は簡単です。
【1】
時計回りと逆に回していきます。この段階ではナットの溝にゆるくはまっているだけなので、押さえながら回します。
ナットの溝から外れないようにある程度、張ったら
OK。
【2】
余った弦を切ります。切って残った部分の先は尖っていたりするので気をつけましょう。
【3】
5弦、4弦も張っていきます。4弦と3弦はヘッドから写真の長さぐらい余裕をもって弦を折り、張っていきましょう。
長さの目安はヘッドから少し出るぐらいです。
同じ要領で1弦〜3弦まで張っていきます。弦を巻きつける方向は6弦〜4弦とは逆に時計回りになります。
張り方は『第3回 弦を張っタロー Part.2』を参照。
【4】
ペグの穴から下へ巻きついています。これまでの『第3回 弦を張っタロー Part.2』の手順で巻いていくと自然とペグの穴から下へ下へ巻いていくことができま
す。それがどこかで逆になったり、重なったりしたらナットの溝にはめないで巻いてしまったなどいろんな理由が考えられます。
弦はペグの穴から下へ下へ。
【5】
弦が張れたらチューニングです。
最初にチューニングをあわせたら、その後、写真のように弦を引っ張り、弦を慣らしていきます。こうすることによって最初に合わせたチューニングにズレが出てきます。そうしたら再びチューニング。そして引っ張る……。それを数回繰り返していくに完璧にチューニングできます。
弦を引っ張り上げる作業は、それぞれの弦、いろんなフレットで試しましょう。