ゲスト:京都大学名誉教授 梅田康弘さん
電話出演・ネットワーク1・17リポーター 武山友幸さん(宮城県石巻市在住)
22日早朝に、福島県沖を震源とするM7.4の地震が発生し、福島県と宮城県に津波警報が発表されました。気象庁は、東日本大震災の余震としています。M7を超える余震は2014年7月以来2年ぶりで、東日本大震災から5年8か月がたっても、大きな余震が起こり得ることが改めて印象付けられました。
今回、課題として浮かび上がったのは、津波警報の出し方です。地震発生当初、気象庁は福島県だけに津波警報を出し、宮城県や岩手県には津波注意報を出していました。地震から約2時間後、宮城県の仙台港で、予想を上回る高さ1.4メートルの津波が観測され、それを受けて、宮城県の津波注意報は、警報に引き上げられました。警報が遅かったため、宮城県内では、避難指示を出すのが遅れた自治体もありました。気象庁は「要因を分析し、改善に努めたい」としていますが、私たちは、津波警報や注意報などの情報をどのように受け止め、何に注意すればよいのでしょうか。MBSラジオの災害リポーター・武山友幸さん(宮城県石巻市)が、発生時の状況をリポートし、京都大学名誉教授の梅田康弘さん(地震学)が、今回の地震と津波について、解説します。
千葉猛のひとこと
発生から5年8ヶ月以上たっているのに東日本大震災の「余震」がまだ続いているのに驚きました。余震と言ってもM7クラスです。津波に関する情報も「注意報」だからと言って安心してはダメ、「警報」に切り替わる可能性も考えて避難行動をとらなくてはならないと改めて感じました。油断は禁物です。