毎日放送のアナウンサーが童話や絵本を朗読する「おはなしの扉」 毎日放送のアナウンサーが童話や絵本を朗読する「おはなしの扉」。 夏の思い出はたくさんできましたか？新学期のスタートで、また、環境が変わってしばらく落ち着かない毎日が続くのではないでしょうか。こんな時にこそ、ゆったりと読書の時間を過ごして、心落ち着かせませんか？今月は、人と人とのつながりや心の成長など、日頃の慌しい時間を忘れさせてくれるお話しがいっぱい登場します。是非、この番組に作品の感想やご意見、おすすめの絵本など、メールやハガキでお寄せくださいね。紹介させて頂いた方には、図書カードをプレゼントしています。 また、「おでかけ朗読」のリクエストなども受け付けています。お待ちしています。 今月のおすすめ絵本 『けんかのきもち』 柴田愛子／作　伊藤秀男／絵　（ポプラ社） 親友同士の「たい」と「こうた」が大げんか。仲直りしたけれど、けんかの気持はおさまらない。男の子の心情たっぷり。 『ぜっこう』 柴田愛子／作　伊藤秀男／絵　 (ポプラ社)　 「しゅんたろう」に「がく」が絶交宣言。絶交について大人の「アイコ」と「がく」がぶつかり合い、その重さを知る。 『おばあちゃんがいるといいのにな』 松田素子／作　石倉欣二／絵（ポプラ社） いつも優しくて、ほっこりできるおばあちゃんとの時間。僕のおばあちゃんへの想いが綴られたお話。 上田たかゆき アナウンサー ごきげんいかがですか？上田たかゆきです。 夏休みが終わってはじめて学校に行くときって、ドキドキしませんでしたか？久しぶりに会う友達は色んな経験をしてきて話が合ったり合わなかったり。新学期になってクラスの雰囲気が少し変わった気がしていました。９月の「おはなしの扉」では、そんな友達との関係を思い出させてくれる作品をご紹介します。 まず、「けんかのきもち」。 けんかってすごく嫌でした。よく泣かされもしました。小学生の頃に転校をして、なかなか新しい学校になじめず苦労したことを思い出しました。でも、けんかをすることで出来る信頼関係ってかけがえのないものなんですよね。よく逃げ回っていたので、もっともっと友達と向き合って、とことん話していればよかったかなぁと思いました。 そして、「ぜっこう」。 大人はめったに使わない残酷な言葉ですよね。でも、子供の頃はよく使いました。この言葉の本当の意味の重さも知らなかったからでしょうね。この物語は、主人公が言葉の重みを知って仲直りをするというお話です。 最後にもう一つご紹介しましょう。「おばあちゃんがいるといいのにな」。 僕はどちらかというとおばあちゃんっ子でした。よくおばあちゃんの家に遊びに行きました。勉強しろとも言われず、ゴロゴロしていても怒られないのんびりとした空気が、僕は好きでした。皆さんにとっておばあちゃんはどんな存在なのでしょうか？ 読書の秋に是非一度お読みください。 今月の放送予定 放送日 おはなし 作者 発行所 担当 ９／７ けんかのきもち 柴田愛子 ポプラ社 加藤康裕 だいくとおにろく 松居　直 再話 福音館書店 田丸一男 ９／１４ おばあちゃんがいるといいのにな 松田素子 ポプラ社 関岡　香 おかあさんの目 あまんきみこ あかね書房 関岡　香 ９／２１ ぜっこう 柴田愛子 ポプラ社 大八木友之 「彦一さん」から「かくしたおかね」 寺村輝夫 あかね書房 加藤康裕 ９／２８ ゆっくらゆっくらよたよた 渡辺茂男 あかね書房 高井美紀