毎日放送のアナウンサーが童話や絵本を朗読する「おはなしの扉」 ４月は、入学に進学。元気いっぱい新しく希望に満ちた新学期の始まりです。そうでない人でも４月は、何かしら、新しいことにチャレンジしたくなる季節です。 張り切った気持ちをお祝いするかのように、日差しは明るく暖かく、さまざまな花も咲いて、まさに春たけなわです。カラオケも良いですが、桜の下で春風を感じながらの絵本の読み聞かせもぜいたくで素敵です！「おはなしの扉」でこの季節にぴったりの絵本を見つけてくださいね。 チャレンジ！といえば、５月４日（日）に「おはなし夢ひろば」の初めての地方公演が岸和田市立波切ホールで行われます（午後１時３０分と４時３０分の２回公演）。初めての試みなので私たちもドキドキです。これまでの大阪市内の公演は遠くて行きずらかったという方も、是非、お越しください。詳しくは、（０７２４）３９ー４９１５までお問い合わせください。 「おでかけ朗読」のリクエストやご要望も、引き続き、こちらのメールで受け付けています。どしどしお寄せください。お待ちしています。 今月のおすすめ絵本 『はるです　はるのおおそうじ』 こいで　たん／作 こいで　やすこ／絵（福音館書店） 大そうじの日になんでもあげてしまう心優しい３匹のねずみ。赤いやねのお家に最後に残ったものは・・・春の色づかいが素敵！ 『おぼえていろよ　おおきな木』 佐野洋子／作・絵(講談社)　 おじさんは大きな木に文句ばかり。とうとう木を切り倒してしまう。でも、木がなくなってみると困ることが沢山あったのです。 『ねえ　とうさん』 佐野洋子／作・絵（小学館） こぶしの花が咲く頃とうさん熊が帰ってきた。くまの子はとうさんみたいになりたいと思います。”くまらしく”ってどんなかな？ 伊東正治 アナウンサー ごきげんいかがですか？ナビゲーターの伊東正治です。 春になると心がウキウキするものですが、今年は世界の情勢が緊迫して気持ちが沈みがちではありませんか？そんな時、貴方の心を和ませるラジオ番組が『おはなしの扉』です。 今月おすすめする作品は、赤い小さな家に住む三匹のねずみたちが主人公の『はるです　はるのおおそうじ』と、大きな木とその蔭に建つ小さな家に住むおじさんの物語『おぼえていろよ　おおきなきな木』。 そして、私が朗読する『ねえ　とうさん』。この本は、森に住むくまの子ととうさんぐまのお話です。くまの子は、旅から帰ったとうさんぐまと散歩に行き、とうさんぐまのたくましさに触れて、思わず「すごい！とうさん」と叫びます。しかし、とうさんは「俺はただ熊らしくしただけさ。熊だからね。」と静かに言うだけ。子供は親の後ろ姿を見て育つと言いますが、くまの子はとうさんの大きな姿を見て、自分も熊らしくなりたいと思うのです。 実は、私も3人の子供の父親なのですが、このとうさんぐまのようにたくましく、子供が憧れるほどではなかったかもしれません。それでも、かつては絵本好きの子供にせがまれて、毎日沢山の絵本を読んだものです。その甲斐あってか、3人とも本好きになりました。今は成長した子供たちとのひと時を思い出させてくれる作品。 それが『ねえ　とうさん』です。 今月の放送予定 放送日 おはなし 作者 発行所 担当 ４／６ 「星のタクシー」から「ねずみのまほう」 あまんきみこ ポプラ社 田丸一男 ４／１３ いねになったてんにょ 君島久子　再話 福音館書店 加藤康裕 （月刊絵本《こどものとも》１５１号） 知的障害者総合施設・金剛コロニーで開催された「おでかけ朗読」の報告 ４／２０ おぼえていろよおおきな木 佐野洋子 講談社 武川智美 ４／２７ はるです　はるのおおそうじ こいで　たん 福音館書店 松井　愛 ライオンのよいいちにち あべ　弘士 佼成出版社 森本栄浩