毎日放送のアナウンサーが童話や絵本を朗読する「おはなしの扉」 秋本番です。先日、さつまいもをいただきスイートポテトを作って食べました。甘い味と香りが口いっぱいに広がり秋の味を堪能しました。美味しいお菓子と本を片手にティータイム。最高のぜいたくです。皆さんも読書の秋を楽しんでください。 「おはなしの扉」は、放送時間が朝６時３０分に変わりましたが、 心休まる日曜日のスタートは、この番組でお楽しみください。 また、みなさんからのおでかけ朗読のリクエストや「こんな作品を　朗読してほしい」といったご要望は、こちらのメールでも受け付けています。どしどしお寄せくださいね。お待ちしています。 今月のおすすめ絵本 「まゆとブカブカブー」 富安　陽子／文　降矢なな／絵 （福音館書店・こどものとも2001年12月号） やまんばの娘のまゆが、噂の「赤い帽子のブカブカブー」を探して林を冒険。「ブウカブカブー」とはいったい？ 「魂のいちばんおいしいところ」 谷川俊太郎／作 （サンリオ） 谷川俊太郎さんの詩集。透き通ったことばが、自分でも気付かないうちに、魂のいちばんおいしいところに届きます。 「風切る翼」 木村裕一／文　黒田征太郎／絵 （講談社） 作家・木村裕一さんと画家・黒田征太郎さんの ライブ・コラボレート絵本。 「生きる」ことを静かに再考させてくれる作品。 西村アナウンサー こんにちは、ナビゲーターの西村 麻子です。 今月は、放送作品の中の二冊と、亀井アナと上田たかゆきアナが「おでかけ朗読」で紹介した1冊をおすすめします。 まず「まゆとブカブカブー」。 好奇心旺盛なまゆは、みんながこわがる赤い帽子のブカブカブーにどうしても会いたくて、一人で林の奥へと進んでいきます。「ブカブカブーっていったい何？！」主人公まゆと一緒になってドキドキできる作品です。 ２５の詩が収められた「魂のいちばんおいしいところ」。 今回は、「迷子の満足」を私が朗読しています。谷川俊太郎さんの紡ぎ出したことばを通して、幼い日の自分に出会う・・・そんなひと時をお過ごしください。 「風切る翼」は「鳥」をモチーフに、作家・木村裕一さんと画家・黒田征太郎さんが製作過程を観客に公開し「ライヴ」で創り上げました。出版されたのは９月１１日。昨年のニューヨークで起きた「あの事件」のことを直接論じるのではなく、静かに「生きる」ことの意味を考えさせてくれる作品です。 ２人の個性がぶつかり合い、刺激しあって生まれた作品だけに迫力が伝わってきます。何度でも読んでほしいですね。 今月の放送予定 放送日 おはなし 作者 発行所 担当 １１／３ きつねのおふろ 国松エリカ 偕成社 亀井希生 「魂のいちばんおいしいところ」から「迷子の満足」 谷川俊太郎 サンリオ 西村麻子 神戸市立本山南小学校での「おでかけ朗読」の報告 １１／１０ まゆとブカブカブー 富安陽子 福音館書店 古川圭子 「がちょうのたんじょうび」から「さるとさむらい」 新美南吉 大日本図書 美藤啓文 １１／１７ しゅっぱつしんこう 三田村信行 小峰書店 伊東正治 １１／２４ カエルのアパート 佐藤さとる 講談社 森本栄浩 三田市立広野幼稚園・小学校での「おでかけ朗読」の報告