毎日放送のアナウンサーが童話や絵本を朗読する「おはなしの扉」 ９月です。二学期もスタートですね。 真っ黒な子どもたちが学校へ出かけていく姿を見て、「やっと平和な日々が訪れた」と、ほっと一息ついているお母さんも多 いのではないでしょうか？ 　今月から「おはなしの扉」も、放送だけでなく、「おでかけ朗読」にも本腰を入れてがんばっていきますから、ホームページの「おでかけ朗読の報告」にも注目してくださいね。 　みなさんからのおでかけ朗読のリクエストや「こんな作品を朗読してほしい」といったご要望は、こちらのメールでも受け付けています。どしどしお寄せくださいね。お待ちしていま?す。 今月のおすすめ絵本 「あのときすきになったよ」 薫　くみこ／さく（教育画劇） 最初は好きじゃなかった。ケンカもした。でも、いつのまにか仲良くなった「しっこさん」と私。 そう、あのときすきになったんだよ。 「ゆっくらゆっくらよたよた」 渡辺　茂男／作（あかね書房） ゆっくらゆっくら坂をのぼるおばあさん。そのうしろからよたよたついていく犬。のんびり過ぎていく時間。それがおばあさんの一日なのです。 「ぽんぽん山の月」 あまんきみこ／文（文研出版） 帰らぬお母さんを待つ４ひきの子うさぎ。そんな子うさぎたちにこっそりやさしくするやまんば。 ぽんぽん山の月は、みんなのやさしさを知っています。 小野アナウンサー こんにちは、ナビゲーターの小野陶子です。 今月も、放送される作品の中から３冊をご紹介しましょう。 まずは「ぽんぽん山の月」。 お空のお月さまは、なんでもちゃんと見ているんですよ。たとえ誰も見ていなくても、お月さまだけはいつも見守ってくれているんですね。 そして、「ゆっくらゆっくらよたよた」。 周りの景色や人々がどんなに速いペースで時を刻んでも、おばあさんと犬はマイペースで歩きます。ゆっくらゆっくらよたよたと。 最後は、私も、じーんときました「あのときすきになったよ」。 あんまり好きじゃないと思っていたのに、なぜだかとっても気になるクラスメート。でも、ちょっとしたきっかけで大の仲良しになってしまったという経験、皆さんはありませんか？しっこさんのやさしさに、心があったかーくなる一冊です。 今月の放送予定 放送日 おはなし 作者 発行所 担当 ９／１ 「ねこが見た話」から「天国か地獄か？のまき」 たかどの　ほうこ 福音館書店 松井昭憲 ９／８ あのときすきになったよ 薫　くみこ 教育画劇 大八木友之 ９／１５ ゆっくらゆっくらよたよた 渡辺　茂男 あかね書房 高井美紀 ９／２２ ぽんぽん山の月 あまんきみこ 文研出版 上田悦子 ９／２９ ごろはちだいみょうじん 中川　正文 福音館書店 野村啓司