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【巻】…5・802
【歌】…瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ 何処より 来りしものぞ 眼交に もとなかかりて 安眠し寝さぬ
【訳】…瓜を食べると子どもの事が思われる。栗を食べるとさらに子どもの事が気にかかる。どこからやって来たものか目の前にチラついて眠りつく事ができない。
【解】…山上憶良の作で巻5に収載された、子どもを思う長歌です。瓜や栗し当時も子どもに人気があった食べ物で、食べれば子ども時代を思い出したり、わが子を思い出したりしたのでしょう。そんなわが子の姿形が目の前に浮かび中々眠りに着けない親心とも解釈できますね。さて上野先生の説明にもありましたが、この歌の題詞にはお釈迦様でも、出家前にもうけたわが子の事になれば、誰とも違うことなく愛する心を持っていることが示されています。お釈迦様も人の親だったわけで、普遍的な教えを伝える根本には子どもへの無償の愛があったのですね。母となった上田アナのわが子を叱っているときでもいとおしいという発言も皆さん、頷けるものではないでしょうか。ただ、昨今のニュースでも、過剰な愛は親子ともども破綻を来たすような出来事があったことは皆さんもご存知だと思います。子どもの独立心や物事の工夫への道筋、迷っていたらヒントを与えるくらいで丁度良いのではないでしょうか。過干渉は避けたいものです。
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