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【巻】…2・202
【歌】…泣沢の神社に神酒すゑ禱祈れども わが大王は高日知らしぬ
【訳】…泣沢の森にお酒をお供えして祈ったけれどもわが大王はお亡くなりになってしまった。
【解】…暦の上では立秋を過ぎ、「上野誠の万葉歌ごよみ」が放送される時間は、夜明けの爽やかな時間帯なのですが、日中はまだまだうだるような暑さが続いていますね。今週はお盆休みの方も多いのではないでしょうか。今日の歌は高市皇子が亡くなったときに読まれたとされる挽歌です。神社と書いて「もり」と読む。古代の人々は森に神が宿るという考え方だったようで、のちに建築物ができてもそれを「もり」と読んだということですね。大切な方の病状快癒を願って祈り続けたにもかかわらず、願いが届かずに身罷られた虚しさ・悲しみが表れた歌ですね。そんな想いを持つ縁の人々が集まって、彼岸や盆の時期に仏事として故人を語り合うというのは、他の宗教でも時期こそ違え根本的には同じ考え方があるのでしょうね。この歌の舞台となった神社は香具山の西麓に現存するとの事。みなさんも故郷の神社の故事来歴を探ってみられてはいかがでしょうか。思わぬエピソードが隠されているかも知れません。
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