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秋の夜長とブルーな映画音楽 映画とブルーズの最終回 今回で「映画とブルーズ」の講座を終わりにしたいと思います。まあ、ブルーズという範疇を遥かに越えてしまったのは僕の映画好きによるところでわかっていながらもついつい・・・。次回からのブルーズ講座の出し物にもまた注目していただきたいのですが、最終回の今回は紹介し切れなかったブラック・ムービーの音楽を聴いてもらいます。
少し前にクインシー・ジョーンズの特集をやりましたが、あの時はスピルバーグ監督の「カラー・パープル」を題材として主に使いましたが、クインシーのもうひとつの忘れてはならない大きな仕事として「ルーツ」がありました。これは1976年に発表されたアレックス・ヘイリーの小説を元にしてTVシリ?ズで始まったものです。ヘイリーは10年間と言う歳月をかけ、50万マイルという距離を取材しつづけ、自分の祖先はいったいどこから来たのだろうと自分のルーツを追い求めた。 アフリカン・アメリカンのルーツは言うまでもなく「マザーランド/母なる大地」と呼ばれるアフリカ大陸にあるわけですが、一体自分達の祖先はアフリカでどんな暮らしをし、どんな状態でアメリカに連れてこられ、奴隷として売られていったのか?アフリカン・アメリカンでも様々な顔つき、肌の色、骨格があるだけに自分のルーツを知りたいという欲求はわかるような気がします。実際、この本が爆発的に売れてから白人の間でも、日本人の中にも自分たちのルーツ探しが一時流行になりました。僕もこの上下2巻の長い小説を読みましたが、途中ちょっと退屈するところもありましたが、アフリカン・アメリカンの歴史を知りたい方は一度読まれるといいと思います。そういう題材だけにクインシーは力を入れたのでしょう。「カラー・パープル」のサントラの作り方はすでにこのとき発案されていたものだと分かります。もう1曲。
ここでちょっとブラック・ムービーから離れラテン系の方へ。ラテン系の映画の中でも大ヒットした部類に入るのでしょう、映画「マンボ・キングス」。 これってタイトルが見え見えの恥ずかしいほどの曲名ですが、まるで日本人がつけたタイトルのようなラブ・ソングです。・・でも、曲は素晴らしいです。「マンボ・キングス」から。
次ぎは90年代初期に公開され大ヒットしたので観た人もたくさんいると思いますが、ラップ・デュオの"キッドゥン・プレイ/Kid'n Play"が主演したコメディの「ハウス・パーティ」。このパート2から、キース・ワシントンとデビュー前のシャンテ・ムーアがデュエットしているきれいなバラードを。しかし、これもタイトル言うのが恥ずかしいくらいの見え見えの口説きバラードやんか。
このドタバタ映画は1990年に公開され大ヒットし、翌91年にはパート2、94年にはパート3までいったからブラック・ムービーとしては記録的なヒットだったのだろう。 90年代最初といえば91年公開の次の映画もかなりヒットしたから観た人も多いと思いますが"コミットメント"。ロディ・ドイルという作家の小説を映画化したもので、アイルランドのアマチュア・バンドがプロをめざすというサクセス・ストーリーだが、全編見事なまでのソウル・ミュージックのカヴァーの嵐。まず最初に出てくるのが(ムスタング・サリー)だが、これは63年のウィルソン・ピケットのヒットのカヴァー。ほとんどアレンジもなくというか、そのままんま東だ。こういうのをそのまんま東でやられるとオリジナルを知っている僕のような者はやはりオリジナルと比べてしまう。そうするとやはり見劣り、いや聴き劣りしてしまうのは仕方のないところ。試しにオリジナル聴いてみます?
どうでしょうか?このほかTake me to the river, Chain of fools,Try a little tenderness, In the midnight hourとソウル・ファンならそんなにコアやなくても御存知の名曲の数々。そして、それがまたほとんどアレンジされていない。まあ、ストーリーがこういう音楽を好きな人たちがアマチュアから・・・というサクセス・ストーリーだけにそのまんま東(くどいか?!)になるのもしゃーないんやけどね。 これから以後の曲に関しては映画を観ていませんので、どういう映画かわかりませんが以前入手した黒人大衆映画−blaxploitationのサントラばかりを集めたアルバムに入っている曲です。最初は映画のタイトルからして何かB級、でも面白そうという「クレオパトラ・ジョーンズ」。ひょっとしてただの黒人のおばはんジョーンズさんが何かに憑かれて「今日から私はクレオパトラよ」と変身するストーリーとか。この映画から70年代の女性ソウル・シンガーの代表のひとりミリー・ジャクソンが歌うこの曲。
ミリー・ジャクソンは最初、ふつうというか真面目な感じのソウルを歌っていたのですが、何があったのか・・ドナ・サマーに刺激されたのか、男にひどいふられ方でもしたのか、性に目覚めたのか、70年代後半急にセクシー路線というより「お下劣路線」とでも言うべきあけっぴろげなシフトへの転換がありました。日本公演でも「fu○k」「pus○cat」等の言葉の連発で、英語が完全に理解できない客が多い日本人聴衆もさすがに引きに引いてました。おもろいと言えばおもろい路線ですが、日本でもだれかやってほしいけどおらんやろなぁ。
(ブラック・バード)は73年にジャズ・トランペッターのドナルド・バードと彼の生徒にあたる若いミュージシャンたちによって作られたジャズ・ファンクのグループ。1973年のアルバム"The Blackbyrds"がヒットし、その後も74年"Flying Start"、75年"City Life"と都会的なファンク・アルバムを発表した。 さて、最後はやはり御大JBに飾ってもらおう。73年JB自身がサントラを手掛けた「ブラック・シーザー」か・・・シーザーと言えばローマ帝国の将軍の名前だが、これもB級映画っぽい、でもおもろそうなタイトルだ。ひょっとして黒人版「水戸黄門」か・・・JB・・・水戸黄門・・か?まさか。
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