2017年

3月19日

地方にある美味しい逸品を全国へ

ゲストは大正14年創業、日本最大級800社 3万アイテム以上が揃う菓子卸
正氣屋製菓株式会社の代表取締役 安井栄一さん。

今日は大規模展示会でも着用する法被を着てのご登場です。
今年ですでに5回もの展示会に出展されたそうです。

「1925年創業で、私で三代目。
大手のスーパーさんでは並んでいない地域限定でもあるお菓子を問屋として取り扱っています。
それが全国で800社で3万アイテムです」
その膨大な数のお菓子にどうやって関わっておられるのでしょうか?
「うちには9人の営業マンがいて、北海道から沖縄までエリア担当がいます。
実は地域ではとても有名なお菓子がたくさんあるんです。
あるエリアで有名でも少し離れたら全く無名なものもあります。

それを日本全国津々浦々、お客さんを訪問しながらメーカーさんの発掘もしています。
ちなみに私は沖縄担当です」

地方のお菓子の魅力とはどんなところなのでしょう?
「いわゆるナショナルブランドと呼ばれる有名なお菓子はどこでも手に入ります。
そうするとスーパーやコンビニを見ても売り場が似てくるんです。
でも私たちが取り扱っているお菓子は、その場に行かないと手に入らない。
他にないということでもありますし、違うエリアのお菓子を別の場所で売るような、自分たちにしかできないお菓子の東西交易ができるところでもありますね」

沖縄のご担当でもある安井社長。
例えばどんなお仕事をされているのでしょうか?
「沖縄にはうちのお客さんが18軒ほどあります。
営業として商品を売るためにそちらに定期訪問をします。
次は仕入れをするためにお菓子を探します。
探し方は地元のスーパーへ。
すると沖縄にしか売っていないお菓子ってあるんですよね。
それを見つけてはメーカーさんに会いにいきます」

とてもアクティブな動きをされています。
実際にスタジオには、安井社長自らが飛び込みで取引にまで至ったお菓子がずらり。
「沖縄の美ら海水族館の真向かいに伊江島という島があります。
そこの小麦を使った『伊江島小麦チップス』。
これは地元では有名なんですが、沖縄本島に行くとあまり知られていないんですよね」

こういった地元で愛されているお菓子を正氣屋製菓株式会社は広めるべく、日夜、9人の営業マンが活動されているのです。
「地元のお酒は地酒と呼ばれますよね。
では地菓子…というと語呂もよくないので、私たちは地元に愛されているお菓子ということで“愛菓子(まながし)”と呼んでいます」

目の前に並べられている愛菓子を次々と口に運ぶ竹原編集長と高井アナウンサー。
その美味しさに思わず笑顔が溢れます。
「お菓子はよく嗜好品と呼ばれますが、私は必需品だと思っています。
笑顔と絆を作るための必需品。
お菓子を出されて嫌な顔をする人はいないんですよね」

47都道府県を網羅する正氣屋製菓株式会社。
お菓子が作り出す笑顔と絆が、日本をもっと明るくする日も近いかもしれません。

竹原編集長のひとこと

正氣屋製菓株式会社が取り扱っているお菓子にはその地域の名前が書かれています。
それを活かしているということは、地方の活性に貢献されているということなんです。
いいお仕事をされていますね。