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妹尾:では、週間地震概況をお伝えしましょう。
魚住:先週土曜日の午後から今日の午前中までに起きた地震、気象庁のデータをもとにお伝えします。 今週の解説は、京都大学防災研究所の飯尾能久助教授です。
4日(日)午後1時31分頃、和歌山県北部でマグニチュード2.6の地震があり、紀美野町で震度2、海南市と紀の川市で震度1のゆれを観測しました。この地震は和歌山県北部でよく地震が起きている地域の東の方で起きたものです。和歌山県北部付近では、震度1以上の地震が今年になって13回起きていますが、このうち7回が先月に発生しています。
全国では22回、からだに感じる地震がありました。
妹尾:さて、魚住さん。ジャワ島の地震なんですが、前に気象庁の精密地震観測室の石川有三さんに来ていただいたとき、「スマトラの地震が起きた一帯が地震の活動期に入っている」っていう話が出ましたよね。私、これがずっと気になってるんですけど・・・。
魚住:「ジャワ島の地震も、そういう活動期のひとつなのか」っていう疑問ですね?私も気になって、石川さんにおたずねしました。まず、スマトラ島沖地震を起こしたインド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの境界は1997年以降、地震の活動期に入っているんですが、「活動期」というとマグニチュード7.5以上の大きな地震をさすそうです。従って、石川さんは「今回のM6.3は中規模なので、活動期の地震として取り上げるほど大きな地震ではありません」とおっしゃっていました。ただ、「これから10年くらいは、ジャワ島周辺でも地震活動が活発だと予想されるので、注意が必要です」ということです。
妹尾:なるほど。地震の規模としては中くらいなんですね。それが、5000人以上が犠牲になったのは、どうしてなんでしょう?
魚住:ひとつは、建物の耐震性が低かったからだと考えられますが、日本にいるインドネシア人の研究者に石川さんが聞いたところによると、「今回の震源から50キロほど離れたところにある『メラピ火山』の堆積物が厚く積もっているために、地盤条件も悪かったのではないか」と話していました。それから石川さんは、もうひとつの原因を指摘していらっしゃいます。それは、この地域では、被害をもたらすような大きな地震が1840年以来、起きていないようなんですね。それで、古い建物が多かったのではないかということなんです。
妹尾:ふむ。160年以上大きな地震がないっていうことは、もしかすると防災教育も十分ではなかったかもしれませんねえ・・・。最後に、これから注意しないといけないことはありますか?
魚住:やはり大きな余震です。マグニチュード5くらいの余震が起きる可能性がありますので、地震でダメージを受けている建物は今倒れていなくても、余震で壊れる恐れがあります。一般に、余震は時間と共に小さくなって、数も減っていきますが、時々大きな余震が起きることがあるので、注意が必要だということです。
妹尾:聞けば聞くほど、阪神淡路大震災と似た状況ですよね・・・。地震で命を落とさないように、とにかく建物を地震に強くすることが大切なんですね。
魚住:以上、週間地震概況をお伝えしました。
ウィークエンドネットワークでした。
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