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週間地震概況 地震の基礎知識 概況過去記事 トップへ戻る
 「もっと大きな地震が来るかもしれない」。震災で多くの人が余震を恐れました。
しかし、本震よりも大きな余震はありません。 地震の活動期に入った今、防災意識とともに必要以上に不安にかられないための知識も必要です。 1998年10月にスタートした週間地震概況では、1週間に起きた地震を解説し、地震や災害の基礎知識を妹尾和夫と魚住由紀の会話で親しみや すく伝えています。(監修:京都大学防災研究所 梅田康弘教授)。
上町断層ってどんな活断層?
2004年5月29日放送

妹尾:週間地震概況です。

魚住:このコーナーでは、毎週、前の週の土曜日の午後から1週間に起きた地震を、気象庁のデータをもとにお伝えしているんですが・・・。
今週、近畿地方ではからだに感じる地震はありませんでした。
全国では26回、からだに感じる地震がありました。

妹尾:さて、魚住さん。以前、「上町断層の地震発生確率」について聞きましたけど「上町断層」ってどこで見られるんでしたっけ?

魚住:大阪市内でしたら、阪神高速の環状線に沿って南は阿倍野ランプから北は扇町ランプまで、さらにその北は天神橋筋に沿って淀川の北に抜けています。

妹尾:僕は車に乗ってますから、ようわかりますわ。
この辺りって、街なかでしょ。コンクリートに覆われてるから、「ここが活断層だ」って、わかりにくいんじゃないんですか?

魚住:そうですね。それと、大阪平野は柔らかい堆積層に覆われていますから、断層は地表でグニャッと曲がってしまって、「ここだ」とはっきりわからないんです。

妹尾:そうそう、そのグニャッと曲がっているのは「撓曲(とうきょく)している」って言うんでしょ。
「たわむ」という字と「まがる」という字を書いて撓曲(とうきょく)と読むんですよね。

魚住:そうそう。「たわむ」という字はむつかしいんですよ。

妹尾:むつかしいんですよね。去年の宮城県北部の地震のときにね、確かこのコーナーで話しましたよ。

魚住:そうでしたね。よく覚えてましたね!

妹尾:ちゃんと勉強しましたからね。私。・・・でもね、地表ではわからないのに、なんで阪神高速の下に上町断層があるって、なんでわかるんですか?

魚住:妹尾さん、人間ドックか何かで「断層写真」を撮ってもらったことはありませんか?

妹尾:ありますよ。もう少しで、また、健康診断にも行きますしね。

魚住:「CT」や「MRI」が断層写真ですけど、そのほかに、「超音波断層写真」というのがあるんです。
これは人間の身体に超音波を送って、それが跳ね返ってくる様子から身体の中の断面図を作るんですが、活断層を調べるのは、これと同じ原理なんです。
地面からブルブルっと地下に振動を送って、それが跳ね返ってくるのをたくさんの地震計でとらえて、断面図を作るんですね。その断面図を見ると、地表近くではグニャッと曲がっていても、地下の深いところではスパッと切れた断層があることがわかるんです。

妹尾:ふーん、なるほど。場所の探し方はわかりました。
でも、まだ疑問があるんですよ。「上町断層で起きる地震はマグニチュード7.5だ」って想定されてますけど、なんでそんなことまでわかりますのん?

魚住:それはね、断層の長さから割り出すんです。
地震の大きさは、断層の長さに比例します。上町断層は、北にある仏念寺山(ぶつねんじやま)断層と南にある坂本(さかもと)断層が地下でつながっていると見られていましてあわせると長さは42kmにもなります。
これがいっせいに活動するとマグニチュード7.5の大地震になるというわけです。

妹尾:よくわかりました。これから上町断層のこと、何でも聞いて。

魚住:以上、週間地震概況をお伝えしました。
ウィークエンドネットワークでした。

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