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週間地震概況 地震の基礎知識 概況過去記事 トップへ戻る

 もっと大きな地震が来るかもしれない」。震災で多くの人が余震を恐れました。
しかし、本震よりも大きな余震はありません。 地震の活動期に入った今、防災意識とともに必要以上に不安にかられないための知識も必要です。 1998年10月にスタートした週間地震概況では、1週間に起きた地震を解説し、地震や災害の基礎知識を妹尾和夫と魚住由紀の会話で親しみや すく伝えています。(監修:京都大学防災研究所 梅田康弘教授)。

海を渡る津波
2002年7月20日放送
(妹尾):週間地震概況です。

(魚住):先週土曜日の午後からきょうの午前中までに起きた地震、気象庁のデータをもとにお伝えします。

 14日(日曜日)午前3時27分頃 和歌山県北部でマグニチュード2.7の地震があり、下津町で震度1でした。この地震は有田市の直下10kmの所で起きました。これは和歌山県北部で日常的に起きている地震です。

 14日(日曜日)午後4時30分頃 和歌山県南部でマグニチュード 2.6の地震があり、新宮町や熊野川町で震度1でした。この地震は紀伊半島の下に沈み込んでいるフィリピン海プレートで起きました。

 16日(火曜日)午後8時9分頃 京都府南部でマグニチュード4.0の地震があり、京都市中京区、亀岡市などで震度3でした。この地震は京都市の北西にある高雄(たかお)の真下で起きました。

 全国では28回、からだに感じる地震がありました。



(妹尾):さて、津波の話を、最近このコーナーでもよく取り上げていますが、私、ちょっとお聞きしたいんですけど、たしか1960年のチリ地震で、津波が日本にきて被害が出ましたよね。と言うことはね、日本で起きた津波で、外国で被害が出たって事もあるんでしょ。

(魚住):そうなんです。あります。1983年に起きた、マグニチュード7.7の日本海中部地震の津波では 朝鮮半島の東海岸に3mから5mの津波が押し寄せて、亡くなった方が3人います。また船舶にも大きな被害がでました。

(妹尾):そうですか。じゃあ、南海地震の時に太平洋の向こう側のアメリカ大陸はどうだったんですか?

(魚住):被害が出たという記録は無いそうです。比較的最近起きた昭和の南海地震にしても安政の南海地震にしてもチリ地震ほど大きくはありませんから、被害が出るような大きな津波にはならなかったようです。

(妹尾):そうですか。

(魚住):チリ地震はマグニチュードが9.5、断層の長さ800kmだったそうですから、やっぱりそれくらい大きくないと太平洋を越えて被害を出すほどにはならないんでしょうね。ずっと昔、1707年の宝永地震ですと「東海」「東南海」「南海」と3つの地震が同時に起きたそうですから断層の長さは600kmくらいになりました。おそらく津波は届いたんでしょうけれど、300年前ですから、アメリカ側の記録がないんですね。

(妹尾):へえ〜。でも、もしかすると日本には古くから記録がありますから、逆に、アメリカで起きた昔の地震の事がわかるんじゃないですか。

(魚住):そのとおりです。アメリカでは大地震の跡が発見されても、年代がはっきりしないんですね。そう言う場合、日本の古文書を調べて、「津波の記録があるけれど、地震の揺れや被害の記録が無い」というケース、つまり「日本に地震がなくて津波の被害だけがあった」ケースを探し出して、これは「アメリカ側の地震だな」と言うように対応させるんだそうです。

(妹尾):うーん、津波って国際的やねえ。

(魚住):妹尾さん。津波って言葉は国際用語なんですってよ。世界中「tsunami」で通用するんですって。

(妹尾):へえぇ!そうですか。今日は「海をわたるツナミ」のお話でした。

(魚住):以上、週間地震概況をお伝えしました。


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