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週間地震概況 地震の基礎知識 概況過去記事 トップへ戻る

 もっと大きな地震が来るかもしれない」。震災で多くの人が余震を恐れました。
しかし、本震よりも大きな余震はありません。 地震の活動期に入った今、防災意識とともに必要以上に不安にかられないための知識も必要です。 1998年10月にスタートした週間地震概況では、1週間に起きた地震を解説し、地震や災害の基礎知識を妹尾和夫と魚住由紀の会話で親しみや すく伝えています。(監修:京都大学防災研究所 梅田康弘教授)。

津波の伝わる速さ
2002年5月25日放送
(妹尾):週間地震概況です。

(魚住):先週土曜日の午後からきょうの午前中までに起きた地震、気象庁のデータをもとにお伝えします。

 21日(火曜日)午後4時39分頃 和歌山県北部でマグニチュード3.4の地震があり、中辺路町(なかへちちょう)で震度1を観測しました。この地震は紀伊半島の下に沈み込んでいるフィリピン海プレートで起きました。

 全国では28回、からだに感じる地震がありました。



(妹尾):さて、この番組が終わったあとの時間にお伝えしている地震防災メモ、あれでこんな言葉がありますよね。『津波は、ところによっては新幹線並みのスピードで襲ってきます』。魚住さん、津波のスピードは場所によって違うんですか?

(魚住):津波の速さは、海の深さに比例するんです。深いところでは早く伝わり、浅いところでは遅いんです。太平洋のように水深が4000mから5000mもありますと、津波の速さは時速700kmから800kmになります。

(妹尾):ひぇぇ、ジェット機並みのスピードですね。

(魚住):東海地震が心配されている駿河湾は深さが1000mあると言うことですから、時速350kmで伝わります。ですから、新幹線並の速さになりますね。

(妹尾):でもね、魚住さん、普通は陸に近くなると海は浅くなります。ということは津波のスピードもだんだん落ちるんですよね。

(魚住):そうですね。でも妹尾さん、スピードが遅くなるっていうことはそのぶん、波が押し上げられて、津波の高さが高くなるんですよ。

(妹尾):えっ、どういうことそれ。

(魚住):津波の速度が遅くなって、波が高くなる状態はよく高速道路の車の密度に例えられるんです。ちょっと思い描いてください。車がスムーズに流れている状態から、料金所が近くなって、速度を落としはじめると、渋滞が始まって、車は横に拡がらざるをえません。この車の列の横幅が津波の高さに相当します。

(妹尾):はー

(魚住):スピードが遅くなるっていうことはそのぶん、波が押し上げられて、津波の高さが高くなるんですよ。

(妹尾):なるほど。なるほど。魚住さん、あのね、そうすると、もし南海地震が起きたとしたら大阪湾では津波はどうなるんですか?

(魚住):紀伊水道より北の水深は100mくらいですから、時速100kmで伝わってきます。想定されている南海地震の津波ですと地震発生の2時間ほど後に、大阪へやって来ると予測されています。

(妹尾):で、津波の高さはどうですか?

(魚住):大津波は紀伊水道や紀淡(きたん)海峡…紀伊半島と淡路島の間の海峡…などで遮られますので、大阪では2mくらいの高さだと予測されています。

(妹尾):そうですか。僕はついつい、自分の住んでいる所を先に考えてしまいましたが、南海地震が起きると、たしか紀伊半島や四国の太平洋沿岸には大津波が襲うんでしょう?

(魚住):そうです。各地へ津波はどのように伝わっていくかを、来週以降勉強しましょう
      以上、週間地震概況をお伝えしました。


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