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週間地震概況 地震の基礎知識 概況過去記事 トップへ戻る
 もっと大きな地震が来るかもしれない」。震災で多くの人が余震を恐れました。
しかし、本震よりも大きな余震はありません。 地震の活動期に入った今、防災意識とともに必要以上に不安にかられないための知識も必要です。 1998年10月にスタートした週間地震概況では、1週間に起きた地震を解説し、地震や災害の基礎知識を妹尾和夫と魚住由紀の会話で親しみや すく伝えています。(監修:京都大学防災研究所 梅田康弘教授)。

津5月に始まった伊豆東方沖の群発地震
2002年5月18日放送
(妹尾):週間地震概況です。

(魚住):先週土曜日の午後からきょうの午前中までに起きた地震、気象庁のデータをもとにお伝えします。

 今週は台湾で規模の大きな地震が起きています。15日(水曜日)午後0時46分頃 台湾付近でマグニチュード6.9の地震があり、日本国内では沖縄県の与那国島で震度3を観測しています。台湾では3月31日にマグニチュード7.3の地震がありましたが、台湾の地震関係者の発表によりますと、15日の地震はその余震だということです。震源は3月の地震より北の宜蘭県(イーラン県)の東の海底、10kmでした。

 全国では17回、からだに感じる地震がありました。



(妹尾):先週、伊豆で群発地震があったそうですね。

(魚住):はい。先週の水曜日、8日の夕方6時半ころから、静岡県の伊東市、これは伊豆半島なんですけれども、ここのすぐ東の海底で小さな地震が起きはじめました。

(妹尾):今はどうなっているんですか?

(魚住):今はもう収まったそうです。9日と10日頃がピークで、この2日間で300回近くの微小地震(M3よりも小さい地震を微小地震というんですが)が観測されました。でも、14日からはほとんど観測されていません。

(妹尾):伊東って、前にも群発地震がありましたよね。しょっちゅう群発地震が起きるところなんですか?

(魚住):ええ、伊豆半島の東の沖合では、1970年代の後半から90年にかけて、群発地震が繰り返し起きているんです。なかでも1989年の6月から始まった群発地震は、とても激しい活動が続きまして、7月13日には伊東市の沖合3kmの海底から噴火しました。

(妹尾):そうだ、私、ニュースで見た覚えがありますよ。群発地震から噴火になったんですね。今回は噴火の恐れはあるんですか?

(魚住):国土地理院や防災科学技術研究所、それと気象庁の調査によりますと、マグマが海底まで7kmのところまで上がってきたそうです。

(妹尾):えっ、マグマが上がってきるんですか!

(魚住):ええ、そうなんですが、規模が小さくてマグマは5km四方で、20cmくらいの厚さの板状になっていてとどまっているそうです。

(妹尾):ほっ。じゃあ、噴火はしないと思っていいんですね。

(魚住):ええ、地震活動も収まりましたし、地面の変化もなくなりましたから、マグマはそこでとどまると見られています。

(妹尾):よかった。ところで魚住さん、そのとどまっているマグマって、これからどうなるんですか?

(魚住):今回はもうマグマが新しく出てきていませんから、同じ所が再び活動をはじめることはないそうです。ですから、マグマはだんだん冷えて固まって、やがて岩石になるんですよ。

(妹尾):そうですか、ひと安心ですね。ところで魚住さん、この伊東沖の活動と、東海地震は関係ないんですか?

(魚住):京都大学防災研究所の梅田先生に聞いて見ましたら、東海地震とは関係ないそうです。東海地震は伊豆半島の西側の駿河湾より、さらに西で起きる地震なんですね。今回の伊東沖の群発地震は伊豆半島の東側で起きている地震です。距離も離れていますし、今回の活動は規模も小さいですから、東海地震への影響は無いと見ていいでしょうということです。

(妹尾):なるほど、わかりました。安心しました。以上、週間地震概況をお伝えしました。


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