| 世界で一番小さい地震
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2002年4月20日放送
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(妹尾):週間地震概況です。
(魚住):先週土曜日の午後からきょうの午前中までに起きた地震、気象庁のデータをもとにお伝えします。
今週、近畿周辺では体に感じる地震はありませんでした。全国では21回、からだに感じる地震が起きています。
さて、きょうはおなじみ、京都大学防災研究所の梅田康弘教授と進めていきます。お電話がつながっています。梅田さん!
(梅田):はい、こんにちは。梅田です。
(魚住):きょうはどんなお話をしていただけますか?
(梅田):はい、世界で一番小さい地震についてお話ししようと思うんですが、
(魚住):以前、お聞きしましたけど、地表で地震の観測をしていたのでは、電車や車の震動が邪魔して、小さな地震は記録出来ない、と言うことでしたよね。
(梅田):そうです。そこで、日本から遠く離れた、南アフリカの金鉱山で、地震の観測をしている人達がいるんです。立命館大学の小笠原教授達のグループなんですが、南アフリカにある金鉱山の、地下4000mという深いところで地震観測をして、マグニチュードが「マイナス2」という地震を記録したんです。
(魚住):マイナス2ですか?マグニチュードって地震の大きさを表すんですよね。マイナスって言われると、逆に、地震が起こらなくなって、地震を引き取ってもらえる様な感じもしますけど・・・。
(梅田):プラスとマイナスを逆のセンスで捉えますと、プラスは地震を起こす方、マイナスは地震を吸収する方、というようにとられますが、そういうことではありません。断層の長さが10kmとか100kmあるいは1000kmというように桁違いで大きくなるときは、例えば、100kmですと10の2乗、1000kmですと10の3乗と言うように、10の何乗で表します。
(魚住):何乗のじょうは「のる」と言う字ですね。
(梅田):そうです。逆に、断層の長さが1kmより短い時は、今度は長さを分数で表すんです。例えば、100mですと、1kmつまり1000mの10分の1ですから、これを10のマイナス1乗と書きます。同じように10mの場合は100分の1ですから、10のマイナス2乗と書くのです。
(魚住):その、なん乗のところがマイナスなんですね。
(梅田):そうです。マグニチュードマイナス2ですと、1.6m=160cmくらいの断層が動いたことになります。
(魚住):じゃあ、私の背丈ぐらいの断層ですね。梅田さん、世界最大の地震はどれくらいなんでしょう?
(梅田):1960年に南米チリの太平洋沿岸で起きた「チリ地震」で、マグニチュードは9.5、断層の長さは800kmでした。
(魚住):800kmといえば、大阪から青森までくらいの距離ですね。それが一気に動いたんですか?
(梅田):一気にといっても800kmを破壊するのには5、6分かかりました。
(魚住):梅田さん、どうもありがとうございました。
(梅田):ありがとうございました。
(魚住):以上、週間地震概況をお伝えしました。
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