ネットワーク1.17

週間地震概況 地震の基礎知識 概況過去記事 トップへ戻る
 もっと大きな地震が来るかもしれない」。震災で多くの人が余震を恐れました。
しかし、本震よりも大きな余震はありません。 地震の活動期に入った今、防災意識とともに必要以上に不安にかられないための知識も必要です。 1998年10月にスタートした週間地震概況では、1週間に起きた地震を解説し、地震や災害の基礎知識を妹尾和夫と魚住由紀の会話で親しみや すく伝えています。(監修:京都大学防災研究所 梅田康弘教授)。

大学入試センター試験の問題
2002年1月26日放送
(妹尾):週間地震概況です。

(魚住):先週土曜日の午後からきょうの午前中までに起きた地震、気象庁のデータをもとにお伝えします。

24日(木)午後4時08分頃 島根県東部でマグニチュード4.6の地震があり、鳥取県の西伯町(さいはくちょう)などで震度4、兵庫県の姫路市や大阪の能勢町などでも震度1のゆれを観測するなど、近畿から中国、四国地方の広い範囲で揺れました。この地震は、おととし10月に起きた鳥取県西部地震の余震です。

きょう26日(土)午前0時20分頃 熊野灘でマグニチュード3.2の地震があり奈良県の下北山村で震度1でした。この地震は熊野灘の下に沈みこんでいるフィリピン海プレートで起きた地震です。

全国では29回、体に感じる地震がありました。



(妹尾):先週の土・日に「大学入試センター試験」がありましたが、 理科で地震の問題がいくつか出たそうですね。

(魚住):ええ、ここに問題があるので、妹尾さん、答えてくださいね。日本がこれまでにうけた地震の被害について、4つ言いますから、その中で正しいのを一つ選んでください。

1) 死者が1万人を越える被害は発生したことがない。

(妹尾):これは間違いでしょ。関東大震災では確か10万人近い人が亡くなってましたよね。

(魚住):はい、そうです。関東大震災では行方不明者も合わせると14万人以上の犠牲者が出たそうです。では、次の問題です。

2) 太平洋側、日本海側とも地震に伴う津波による被害をこうむった。

(妹尾):これは正解です。太平洋側は南海地震や東南海地震で何度も津波に襲われてますし、日本海側でも、最近では、北海道の奥尻島を襲った地震がありましたね。

(魚住):1993年の北海道南西沖地震ですね。では次、3つ目、

3) マグニチュードが1大きくなると、死傷者の数はおよそ10倍になる。

(妹尾):これは間違いでしょ。大都市や町の真下(ました)で地震が起きたら被害は大きくなりますけど、マグニチュードが大きくても、遠くだったら被害は少ないですからね。

(魚住):そうですね、これは間違いです。では最後、

4)地震後の火災による死者が、家屋の倒壊による死者より多かった地震はない。

(妹尾):これはわからないなぁ。どうなんですか?

(魚住):これは間違いなんです。関東大震災では、死者10万人に対して東京の焼死者だけでも5万8千人だったそうで、圧倒的に焼死者が多かったんです。結局、正しいのは2番目の津波の文章でしたね。みなさん出来ましたか?

(妹尾):この番組を聴いてくださってる方には簡単な問題が多かったんじゃないですかね。

(魚住):そうですね。以上、週間地震概況でした。


このページのトップにもどる