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週間地震概況 地震の基礎知識 概況過去記事 トップへ戻る
 もっと大きな地震が来るかもしれない」。震災で多くの人が余震を恐れました。
しかし、本震よりも大きな余震はありません。 地震の活動期に入った今、防災意識とともに必要以上に不安にかられないための知識も必要です。 1998年10月にスタートした週間地震概況では、1週間に起きた地震を解説し、地震や災害の基礎知識を妹尾和夫と魚住由紀の会話で親しみや すく伝えています。(監修:京都大学防災研究所 梅田康弘教授)。

津波が襲ってくるスピード
2000年9月30日放送
(妹尾):週間地震概況です。
(魚住):先週土曜日の午後からきょうの午前中までに起きた地震、気象庁のデータをもとにお伝えします。

今週、近畿周辺では体に感じる地震はありませんでした。
全国では23回、体に感じる地震が起きています。(伊豆諸島:6回)

(魚住):
今日は津波が襲ってくるスピードについてお話しします。

(妹尾):
おっ。津波から逃げるときに役にたちそうですね。

(魚住):
はい。
地震は、震源から遠く離れると、ゆれはだんだん小さくなりますよね。
ところが津波の場合は、逆に、震源では小さいんですが、岸に近づいてくると大きくなるんです。

(妹尾):
だから津波は恐ろしいんですね。

(魚住):
でもね、岸に近づくとスピードは落ちるんです。

(妹尾):
ほう。一体、津波のスピードってどのくらいなんですか?

(魚住):
海の深さによって変わります。
たとえば、1000mの深さだと、時速350kmです。

(妹尾):
500系の新幹線が時速300kmですから、それより早いんですね。

(魚住):
そして、海の深さがもっと浅くなって100mになると、時速は100kmくらいになります。
そして深さが10m位まで、もっと浅くなると、時速は35kmにスピードダウンするんです。

(妹尾):
時速35kmだと車で逃げられますね。

(魚住):
そうですね。
ところで、津波の速さを地震の波=地震波のスピードと比べてみましょうか。
最初に来るP波、これはガタガタという縦ゆれですが、このP波は時速2万5000kmです。

(妹尾):
2万5000kmですか!ずいぶん早いですねえ。

(魚住):
2番目に来るS波、これはゆさゆさという横ゆれですね、このS波でも時速1万2000kmもあるんですよ。

(妹尾):
へえー!
1万2000kmっていうと、ジャンボジェット機の10倍以上のスピードですね。

(魚住):
そうですね。地震の波が伝わるほうがずっと早いわけですから、地震を感じて素早く避難すれば、車でなくても津波からは逃げられます。
避難の方法については来週以降、具体的にお伝えしますね。

以上、週間地震概況でした。


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