ネットワーク1.17

週間地震概況 地震の基礎知識 概況過去記事 トップへ戻る
 もっと大きな地震が来るかもしれない」。震災で多くの人が余震を恐れました。
しかし、本震よりも大きな余震はありません。 地震の活動期に入った今、防災意識とともに必要以上に不安にかられないための知識も必要です。 1998年10月にスタートした週間地震概況では、1週間に起きた地震を解説し、地震や災害の基礎知識を妹尾和夫と魚住由紀の会話で親しみや すく伝えています。(監修:京都大学防災研究所 梅田康弘教授)。

神津島の地震
2000年7月8日放送
(妹尾):
 週間地震概況です。
(魚住):
 先週土曜日の午後からきょうの午前中までに起きた地震、気象庁のデータをもとにお伝えします。

 2日(日)午前0時45分頃 紀伊水道で マグニチュード3.2の地震があり、和歌山県の下津町(しもつちょう)などで震度1のゆれを観測しました。
 この地震は、和歌山県北部で日常的に起きている地震です。

 全国では、153回体に感じる地震がありました。

 このうち、三宅島と、新島・神津島で起きた地震は136回でした。

(妹尾):
 三宅島に限っていうと、噴火は大事に至らなくてよかったんですが、隣の神津島の方へ地震が移っていって、神津島で被害が出ましたね。今月1日の震度6弱の地震でおひとり亡くなられましたし…。
 ところで、神津島も、三宅島と同じで島自体が火山なんですって?噴火はしないんですか?

(魚住):
 神津島は今から1200年くらい前、西暦838年に噴火したという記録があります。
 ただ、今回は、今のところ噴火の心配はないそうです。

(妹尾):
 三宅島では地震が起きはじめてすぐ、避難勧告が出されたのに、神津島は噴火の心配がないんですか?根拠はなんですか?

(魚住):
 三宅島で、先月26日の夕方から始まった地震はとても浅いところで起きていました。
 これは、マグマが地表の近くに上がってきために起きる「火山性地震」だったんです。

(妹尾):
 マグマが上がってきていて、噴火するかもしれないというんで、三宅島ではすぐに、避難勧告が出されたんですね。

(魚住):
 そうです。ところが、神津島で起きている地震は深さが10kmくらいのもっと深いところで起きています。
 これは、マグマが上がってきたために起きる地震とは違うんだそうです。

(妹尾):
 うん。地震が深いところで起きている間は噴火の心配はないということですね。
 でも、地震がこんなに続くと、被害が心配ですね。

(魚住):
 神津島の近くは元々、群発地震の起きやすい場所ですので、今回の地震活動も当分続くと見られています。
 ただ、専門家は今月1日の、震度6弱の地震のようにマグニチュード6.4以上の大地震が起きる確率は低いと見ているようです。

(妹尾):
 でも、地震がそれほど大きくなくても、何回も繰り返して起きると、崖崩れや地滑りが心配ですね。

(魚住):
 みなさん、気をつけてくださいね。
 以上、週間地震概況でした。


このページのトップにもどる