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週間地震概況 地震の基礎知識 概況過去記事 トップへ戻る
 もっと大きな地震が来るかもしれない」。震災で多くの人が余震を恐れました。
しかし、本震よりも大きな余震はありません。 地震の活動期に入った今、防災意識とともに必要以上に不安にかられないための知識も必要です。 1998年10月にスタートした週間地震概況では、1週間に起きた地震を解説し、地震や災害の基礎知識を妹尾和夫と魚住由紀の会話で親しみや すく伝えています。(監修:京都大学防災研究所 梅田康弘教授)。

中央構造線の大地震
2000年6月24日放送
(妹尾)
 週間地震概況です。
(魚住)
 先週土曜日の午後からきょうの午前中までに起きた地震、気象庁のデータをもとにお伝えします。

19日(月)午前6時41分頃、淡路島付近でマグニチュード2.9の地震があり、淡路島の一宮町(いちのみやちょう)で震度1のゆれを観測しました。この地震は、兵庫県南部地震=阪神大震災の余震です。

近畿周辺では、このほかに体に感じる地震はありませんでした。

全国では14回、体に感じる地震がありました。

(妹尾)
 先週、大阪の平賀さんからMBSにいただいたメールをご紹介しました。
 平賀さんは淡路島の南にある沼島(ぬしま)の出身で、「この沼島と淡路島の間に通っている中央構造線で地震が起きるというおそれはあるんでしょうか?」とお聞きになっていましたね。
 中央構造線で大地震が起きたことはあるんですか?

(魚住)
 歴史上の記録にはないんです。
 そこで、この番組にも先月来ていただいた京都大学の岡田先生たちが、今から10年くらい前に、徳島県で断層のトレンチ調査をされたんです。

(妹尾)
 トレンチ調査…トレンチって、溝のことでしたね。断層をスコップとかショベルカーで掘って溝を作って、古い傷をさがす調査ですね。

(魚住)
 ええ、そうです。その古傷、つまり昔断層が動いた跡が2回分見つかりました。それぞれの年代を測定したところ、古い方は弥生時代、新しい方は16世紀よりもあとに、このあたりの中央構造線が活動したということがわかったんです。

(妹尾)
 16世紀というと、戦国時代から安土桃山時代ですね。信長・秀吉の時代だ。

(魚住)
 ええ。さらに大事なことなんですが、断層の活動周期、つまり地震が起きる間隔ですね、これが1300年から1600年ということもわかったんです。

(妹尾)
 …ということは、16世紀は1501年から1600年まで…次の地震は1300年足すから…西暦2800年くらいから、遅くて西暦3200年くらいですね。
 じゃあ、徳島の近くでは、当分中央構造線で地震が起きることはないですね。平賀さん、ひとまずは安心ですね。

(魚住)
 中央構造線全部、というわけではなくて徳島の近くは一安心、ということですね。

(妹尾)
 ただ、気になるのは津波ですよね。沼島で津波の心配はありませんか?

(魚住)
 それが、あるんです。南海地震による津波の被害は大きいと思います。
 南海地震はおよそ100年ごとに繰り返し起きているんですけれども、最近では、昭和の南海地震というのが1946年に起きました。
 このとき津波の被害がどうだったのか、これが参考になると思います。
 経験された方もいらっしゃるはずですし、役所に記録も残っているでしょうから、一度お調べになってください。
 それから、脅かすわけではないんですけれども、昭和の南海地震よりももうひとつ前、1854年に起きた「安政の南海地震」の津波の方が2倍以上も大きかったんです。
 津波の対策を立てるときには、そういうことも見越した上で考えてくださいね。

(妹尾)
 わかりました。

(魚住)
 以上、週間地震概況でした。


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