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週間地震概況 地震の基礎知識 概況過去記事 トップへ戻る
 もっと大きな地震が来るかもしれない」。震災で多くの人が余震を恐れました。
しかし、本震よりも大きな余震はありません。 地震の活動期に入った今、防災意識とともに必要以上に不安にかられないための知識も必要です。 1998年10月にスタートした週間地震概況では、1週間に起きた地震を解説し、地震や災害の基礎知識を妹尾和夫と魚住由紀の会話で親しみや すく伝えています。(監修:京都大学防災研究所 梅田康弘教授)。

地震空白域(2):近畿の第3種空白域
1999年5月8日放送
(妹尾)週間地震概況です。それでは魚住さんから伝えてもらいます。
(魚住)先週土曜日の午後からきょうの午前中までに起きた地震、気象庁のデータをもとにお伝えします。


 2日(日) 午後3時56分頃 福井県嶺北(れいほく)地方でマグニチュード3.7の地震があり、福井県の上志比村で震度3、石川県や福井市などで震度2のゆれを観測しました。このあたりでは、永平寺の近くにも地震の巣があって、ときどき地震が起こっています。
 同じ日の午後4時51分頃には、伊勢湾でマグニチュード3.0の地震があり、三重県の鈴鹿市で震度1でした。このあたりでは、伊勢湾断層から養老断層に沿って「地震の帯」があります。この地震はその中で起きたものです。


 近畿の周辺ではこのほかに体に感じる地震はなかったんですが、今週は新潟県でやや強い地震を観測しています。6日(木)午後1時52分頃新潟県上越地方でマグニチュード3.7の地震がありました。新潟県の牧村で震度4でした。
 このあたりは、活断層も地震帯もなく、地震の巣でもなんですが、牧村の近くではマグニチュード5程度の地震が明治以来4回起きています。



(魚住)さて、今週は2週間前の放送でお伝えした「地震空白域」の続きです。近畿では3か所も「第3種空白域」が指摘されているというお話、しましたよね。
(妹尾)第3種空白域は、小さい地震がたくさん起きている地震の帯、「地震帯」の切れ目のことでしたね。
(魚住)そうです。そして阪神大震災の起きた地域も、第3種空白域のうちのひとつだっだことをお話しました。
(妹尾)それで、地震がいつ起きるか、予知には結びつかないんですかって、ぼく質問したんですよ。
(魚住)空白域は起きるかもしれない地震の大きさと場所を示すだけなので、いつ起きるかという時間的な予測をするためには、地震活動の時間変化を見ていく必要があるんです。
(妹尾)それで、先週は地震回数の平均値を出したんですね。地震活動が活発になったかどうかを知るためですね。
(魚住)そのとおりです。兵庫県南部地震、阪神大震災のときは、その前に1年半くらい丹波山地の地震活動が低下していたんだそうです。でも、この事実は地震の後になってわかったということです。
「第3種空白域」は、近畿でもあと2か所指摘されていて、琵琶湖の北側、そして大江山と綾部の間にあるということです。

 以上、週間地震概況でした。


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