ゲスト:大阪公立大学 大学院 文学研究科 准教授 菅野拓さん

被災者を個別の事情に応じて支援する「災害ケースマネジメント」は、2011年の東日本大震災で注目を集めた新しい仕組みです。この「災害ケースマネジメント」の実施を後押しする改正災害対策基本法が、先月28日、参院本会議で可決、成立しました。
災害対策の柱となる「災害対策基本法」は、伊勢湾台風を機に1961年に制定され、阪神・淡路大震災や東日本大震災など大きな災害の都度、改正が重ねられてきました。今回の改正では、昨年の元日に発生した能登半島地震の教訓を踏まえ、広域避難の円滑化や、ボランティア団体との連携など災害対策の強化を図ります。
また、被災者支援のための災害救助法には、「福祉サービスの提供」が追加されました。これによって自治体は、高齢者などの要配慮者や在宅避難者など、多様な被災者のニーズに福祉関係者と連携して対応ができるようになります。
番組では、今回の法改正に関わった大阪公立大学大学院文学研究科准教授の菅野拓さんに、法改正のポイントと、「災害ケースマネジメント」の未来について聞きます。
(番組内容は予告なく変更する場合があります)