ゲスト:和歌山大学客員教授 後誠介さん

2011年9月、台風12号の影響で大きな被害が出た「紀伊半島豪雨」。和歌山県内では土砂災害が多発し、三重・奈良・和歌山の3県で88人の死者・行方不明者が出ました。雨が降り続くと、土砂が川底に溜まったり、流木が橋に引っかかったりして、川の水は行き場を失い"あっという間"に氾濫してしまいます。
この水害の教訓を子どもたちに伝える絵本「川がパンクしちゃった!もりのがっこうとどうぶつたち」(はる書房)が今年6月に出版されました。絵本では、動物たちが通う森の学校の近くの川が大雨でパンク(氾濫)してしまいます。動物たちの住む集落は浸水被害に遭いましたが、励まし合いながら復興に向かうという物語です。
絵本を企画したのは、地質学を専門としている和歌山大学の後誠介客員教授です。きっかけは、幼稚園で開催した減災学習会でした。真剣に聞いてくれる子どもたちの姿を見たときに、子どもたちの"感性に訴える防災教育"が必要だと感じたそうです。番組では、絵本「川がパンクしちゃった!もりのがっこうとどうぶつたち」の全編朗読と、後さんがこの絵本に込めた思いを聞きます。
↓エンディングでご紹介したイベントの詳細はコチラ↓
8月27日(水)~ 31日(日)
大阪・関西万博 能登半島地震 被災地のイベント「石川の日」
https://expo2025-ishikawa.jp/
西村愛のひとこと
この夏も各地で豪雨の被害が出ています。水害のことを知らないまま、親と離れた場所で子どもが被災したら‥。親は子どもが心配で、無理をしてでも迎えに行き、危険な状況に遭うかもしれません。この絵本は、かわいい動物たちが、豪雨災害について学術的に伝えるだけでなく、助け合いの心も教えてくれます。大人や外国人の方にも、わかりやすく伝えることができますね!